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今回は「緊急安全確保」意味を解説しつつ、発令時にどのような行動を取るべきなのかを探っていきます。
災害時、特にひどい被害が予想されるときに発令される「緊急安全確保」ですが、
出される条件や内容についてあまり知られていないようです。
いったい、どのような意味があるのでしょうか。
早速見ていきましょう。
緊急安全確保とは
市区町村が災害時、
住民に災害の規模を5段階評価で伝える「警戒レベル」というものがあります。
その中の最高レベルが「緊急安全確保」です。
2021年5月の災害対策基本法の改正により、それまで最大レベルの内容として扱われていた「災害発生情報」が名前を変え、
「緊急安全確保」となったという形ですね。
まだ名称変更されたばかりで、
十分にその意味が理解されていない部分があるかもしれません。
緊急安全確保は、
「実際に災害が起きている」「市民が避難よりも命を守る行動しなければいけない状態にある」という場合に、
地方自治体(市区町村)から「必要と認める地域の必要と認める居住者など」に対し、
発令されるというもの。
つまり発令された場合、対象地域の人は、
「すでにかなり危険な状態にあり、今すぐに行動しないと助からないかもしれない」
といった差し迫った状態にあるということです。
なるべく「緊急安全確保」の文字をニュースなどで見たくないものですよね……。
ただ、緊急安全確保と名前が変わってから、
わずか2か月足らずで数回発令されてしまいました。
2021年7月3日、神奈川県平塚市に起こった金目川の浸水被害を皮切りに、
大きな被害が発生した同日の静岡県熱海市での大雨、土砂災害など、
すでに計9回(2021年7月29日現在)発令されているのです。
こうしてみると、
災害が頻繁に起こっているのがわかりますね。
では、もし万が一自分が避難していないのに、
緊急安全確保が発令されてしまった場合、
何をすればよいのでしょうか。
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発令時にあなたはどうする…?
政府は緊急安全確保が発令された場合は、
高所への避難・近くの堅固な建物への退避など、
すぐに安全を確保する行動を取ってほしい、としています。
ただ、起きている災害によって取るべき行動は変わってくるでしょう。
ここが緊急安全確保の「わかりづらさ」の原因ではないでしょうか。
洪水や土砂災害の場合は、「即座に影響が及ばないと考えられる場所(必ずしも高所ではない)へ逃げる」など、
地震であれば、「安全な避難所へ移動すること、津波の可能性を考慮して丘へ逃げる」などが必要だと考えられますね。
しかし、緊急安全確保では具体的に取るべき行動が説明されませんから、
危険が目の前に迫っていると、
パニックになることもあり得ます。
そうした事態に備えて、
「自身の住んでいる場所にどのような災害リスクがあるのか」
を事前に知っておくことが必要不可欠でしょう。
知っておけば、緊急時に素早い行動が取れる可能性も高くなりますからね!
ただ、「豪雨によって河川など関係なく水があふれかえる」
といった突発的に発生する災害など、
予測できないリスクもあります。
その場合は、自分自身で「どのような行動を取るべきなのか」を判断するしかありません。
勘に頼らざるを得ないような、切迫した場面もあるかもしれないのです。
なかなか難しいことですが、
住んでいる場所にはどのような災害が起こりうるのか、
あらゆる事態を想定しておくことが必要でしょう。
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正しく動けるかどうかで運命が変わる!
緊急安全確保が出される状態は、
「災害被害がほぼ確定した状態」です。
発令されたときにすでに避難しているor避難中でなければ、
被害に遭う可能性が非常に高いといえます。
普段から災害に備えて、「この災害の時はこのように動く」など、
シミュレーションを重ねておくのが良いのではないでしょうか。
そうすれば少なくとも「何もできない」といった事態にはならないでしょう。
緊急安全確保はあくまでも自治体から出る
「頼む、危険だから逃げてくれ」
という市民への懇願のようなものです。
当然ですがこの発令を聞いたからといって、
助かるわけではありません。
緊急安全確保を発令されたときに何ができるのか、
それが自身の未来を決めることになる、
というのは大げさでもなんでもないのです。
以上、Nobieでした!
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