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今回は、「福井モデル」が徹底したマスク着用で新型感染症と経済両立を可能にする? という話題について取り上げていきます。
この福井モデル、菅総理も興味を示しているとのこと。
一体どのような施策なのでしょうか?
早速、見ていきましょう。
福井モデルとは
福井モデルとは、福井県独自の新型感染症対策を指します。
具体的には以下2つの施策が挙げられるようです。
1.マスク着用の徹底
福井県は感染経路を特定する積極的疫学調査に注力しています。
その結果、2021年4月の新規感染者286人のうち、
約85%にあたる242人の感染原因が、
「マスクなしの会話」と特定することに成功しました。
やはり、マスクなしのリスクは高いんですね……。
マスク着用は感染予防に大きく寄与するものということがあらためてわかったことで、
県は「会話をするときには常にマスクを」と着用を繰り返し呼びかけています。
杉本達治福井県知事によれば、
「会社の中でも更衣室でも、たばこを吸う時も、お話はマスクということを福井県は徹底している」
とのこと。
ついついなあなあになってしまいそうな更衣室や喫煙所などでも、
徹底的にマスク着用を促すことで感染防止を目指しているということですね。
感染対策が一貫している印象を持ちます。
2.感染防止対策が万全の飲食店に奨励金
食事の際も、マスク着用を徹底することで感染防止ができるという見通しから、
県内の飲食店に会食時のマスク着用(飲食時のみマスクを外す「マスク会食」)やアクリル板の設置、適切な換気などを促しています。
推進店には県から奨励金として10万円を支給しているとのこと。
マスク会食は一時期全国的に取り入れられましたが、
最近では「マスクを付けたり外したりするのが面倒」ということからか、
積極的におこなっている人が減っているように思えます。
しかし、福井県は奨励金を支給してでも徹底してマスク会食を励行しているということで、
その意志の強さがうかがえるところでしょう。
福井モデルは、飲食店を悪者のように扱うのではなく、
「正しい対策をとれば会食も可能」と示すことで、
感染防止と経済の両立を目指す取り組みであるといえます。
なお、福井モデルの効果は新規感染者数にも出ており、
2021年5月20日の福井県内の新規感染者は4人です。
近隣の石川県(28人)、富山県(31人)の同日感染者と比べると、
かなり感染を抑制できているといえるでしょう。
(5月の他の日においても、福井県の感染者数が両県より多い日はほとんどありません)
石川、富山は福井より数十万人規模で人口が多いことを差し引いても、
福井県の感染状況が比較的落ち着いていることがわかります。
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福井モデルは菅総理の垂涎の的!?
積極的かつ一貫した内容で感染防止の施策を打ち出している福井モデルについて、
菅義偉内閣総理大臣も興味津々のようです。
2021年5月14日に杉本県知事から菅総理に、
県内ではマスクなしの感染が大多数であることを伝えると、
総理は早期に杉本知事との面会を希望。
翌15日に首相官邸で杉本知事と菅総理、加藤勝信官房長官、西村康稔経済再生担当大臣、田村憲久厚生労働大臣、赤羽一嘉国土交通大臣が面会して、
知事は感染の原因や福井モデルの施策について説明したとのことです。
菅総理以下閣僚は、
東京都や大阪府をはじめとした9都道府県に発令中(2021年5月20日現在)の、
緊急事態宣言解除を模索しなければならない状況です。
このタイミングで国の施策に、
福井モデルの内容を取り入れられないか、
藁にもすがる思いもあるのではないでしょうか。
政府としても福井モデルは無視できないどころか、
大いに興味を持つべきものとなっているわけですね。
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県内でしか通用しない……のか?
政府が興味を持っていることから、
福井モデルは今後、国の感染予防対策に取り入れられる可能性も出てきました。
ただ、現状の福井モデルについては懸念があるように思えます。
それは、「感染者数データの母数が少ない」ということ。
福井県内の2021年4月の感染者数は200人台ということで、
このデータがどこまで国の対策に応用できるのか、不明です。
もちろん、政府は国レベルの積極的疫学調査を進めて、
感染経路および感染防止策を練っていくことでしょう。
ただ、それにはまだまだ時間がかかると思われます。
これまで根拠がやや曖昧にも感じられてきた、
「徹底したマスク着用」に根拠を与えるきっかけになる福井モデルの施策が、
日本全国で効果を発揮するのはいつになるのでしょうか。
その日が待たれますね。
以上、Nobieでした!
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