
今回は「西村康稔大臣は中間管理職で、上司の尻拭いを毎日させられてかわいそう、という声がある」件についての記事です。
大臣ですが中間管理職とはどういうことなのでしょう。
それでは、早速見ていきましょう。
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西村大臣は「中間管理職」なのか?
西村大臣は「経済再生担当大臣、全世代型社会保障改革担当大臣、新型コロナ対策担当大臣、内閣府特命担当大臣(経済財政政策)」という多くの役目を兼ねた閣僚です。
大臣というのは各行政部門の長に位置するので、本来「中間管理職」に該当しません。
ただ、西村大臣は政府全体で見たときにいわば「中間管理職」である、
というわけです。
この場合は西村大臣の上司にあたるのは、
首相の菅氏や自民党幹事長の二階氏ということになります。
西村大臣にとっては役職、年齢、政治キャリアすべてが上の人たちですから、
基本的には付き従わなくてはならないでしょう。
経済と感染症対策の両軸に対して重責を負いながら、
こうした上司たちの振る舞いに翻弄される西村大臣の姿が、
中間管理職のように見えてしまっているということですね。
同情の声も
特に2020年12月に二階氏や菅首相が8人でステーキ店で会食した際には、
西村大臣の立場は大変厳しくなりました。
西村大臣は、それまで5人以上の会食や忘年会の自粛を国民にたびたび要請していたからです。
首相や二階氏の勝手な振る舞いを受けて、
「一律に『5人以上の会食が駄目』と申し上げているわけではない」
と苦し紛れに聞こえる発言をせざるを得なくなったのです。
この後、緊急事態宣言発令に向けて政府首脳の動きは鈍く、
メディアへの登場機会が多いこともあり批判を受けっぱなしの西村大臣には
「かわいそう」という、同情の声が集まり始めました。
参院での質疑
緊急事態宣言の局面で西村大臣が一人で全部受け答えしてるっ!
他の大臣は?総理大臣は??なんか西村さんがかわいそうになってきた、、、(T_T)
— Chec (@checco2checco) January 7, 2021
最近ちょっと西村大臣が尻拭い的に感じ始めてかわいそうな気がするのは気のせいか😅
— ゆずる@たまに満身創痍おばさん (@kmm_snsk) December 21, 2020
「いやだから、大人数の食事控えろつってんだろ!?」
…とこれくらいつっこめよと。
忘年会自粛してる皆さんこれじゃあ「アホラシ」と呼びかけ無視しますよ
行動変容狙ったメッセージを政府として出してるのに、骨抜きやん。間に入って西村大臣毎回見ててかわいそうです。 https://t.co/BnzId8HUZL
— 大阪救民会議 (@osakakyumin) December 16, 2020
上司の「尻拭い」をしているような状況の西村大臣。
苦境に立つ日々が続いています。
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「担当大臣」の重責
西村大臣から中間管理職の悲哀のようなものを感じられるひとつの大きな原因に、
省庁の長ではなく、「担当大臣」だから、ということも挙げられるでしょう。
各省庁の長(たとえば「防衛大臣」なら防衛省の長)は、
その省庁の管轄する業務を統制していくことが求められます。
もちろん他の省庁と連携することはあっても、
基本的には省庁ごとに縦割りです。
大臣はその省庁ではボスでいられるわけですね。
ただ、担当大臣は管轄する省庁がないので、
各担当事項に対して横断的に動く必要があります。
西村大臣がまさにこの立場で、
あっちに動き、こっちに対応し……というように、
動き回る現場職のような印象があるのです。
こればかりは、担当大臣の宿命ではありますが、
西村大臣は兼務が多く、
加えて経済再生と感染症対策という目下最重要課題を二つ抱えています。
これは激務すぎるのではないでしょうか?
もっとも何人かで分散しても抱えきれないタスクではあると思いますが……。
次の内閣改造等では西村大臣の担当業務あるいは管轄省庁がどのようになるか、
注目に値しますね。
以上、Nobieでした!
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