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今回は、オリンピックが無観客開催になった場合のデメリットと、観戦チケットは払い戻しされるのかについて調べていきます。
東京オリンピックでは、観客の人数制限をするという動きがありましたが、
現在では「無観客」での開催も検討されているようです。
また、すでにチケットを買ってしまったという人はどうすればよいのでしょうか。
早速見ていきましょう。
オリンピックの開催方法は模索中
2021年3月に外国人観光客の受け入れを断念したため、
東京オリンピックは、大観客を会場に収容することが事実上不可能となりました。
オリンピックを世界中の人が生で観戦できないというのは、
わかっていてもなかなか強烈な違和感がありますね。
また、2021年4月28日に、
大会組織委員会や国際オリンピック委員会などによって行われた五者会談では、
観客数の上限についての議論が持たれました。
そこで、
「変異株による日本国内感染の状況も踏まえ、観客数についての判断は2021年6月の国内スポーツイベント等における上限規制を基本とする」
という声明が発表されたのです。
同時に東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の橋本聖子氏が、
「(今回のオリンピックは)無観客という覚悟を持っている」
と発言。
有観客はかなり厳しい見通しですね……。
このまま新型感染症の深刻な状況が6月まで続けば、
観客が一切いない会場でオリンピックが開催されることになるでしょう。
観客のいない大会というのは寂しいですが(想像するのも難しいですね)、
感染症対策と考えると仕方のないことといえます。
しかし、スポーツ業界も黙って無観客開催を待っているだけではありません。
なんとか観客を入れつつ、感染のリスクを最大限避けるための、
「バブル方式」という形をとって大会を開催するという方向性も示しています。
バブル方式は、大会期間中選手や関係者を隔離する形をとることで、
感染の拡大リスクを回避すると同時に、国の宝である選手たちを守るものです。
すでにバスケットボールやハンドボール、
競泳の世界大会などで採用され、
感染リスクを軽減できている実績があります。
この方式さえ使えれば、
観客を入れての開催は可能と判断している専門家もいるようですね。
おっと、オリンピックが有観客で行える可能性が、
わずかではありますが、見えてきました。
ただ、バブル方式は大会の規模などから採用する基準が変わります。
選手の人数が多ければ多いほど管理が難しくなるため、
オリンピックで採用できるかはなんともいえないところです。
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無観客のデメリット
無観客開催することで、
「パンデミックを最大限回避できる」というメリットはあるものの、
デメリットもありそうです。
例えば以下のようなもの。
●経済へのダメージ
関西大学の宮本勝浩名誉教授によって経済損額の試算が行われました。
それによると無観客開催による経済的損失は約2兆4,133億円だと推定されています。
この金額は日本の国家予算の約2パーセントに相当しますので、
とんでもない額の損失といえますね。
●選手のモチベーション低下
「競技大会」というものは基本的に観客ありきで行われてきました。
「観客がいたほうが最大限力を発揮できる」という選手も大勢います。
そういった選手の調子が上がらず、
不本意な結果に終わってしまうこともあり得ますよね。
観客の声援で記録が伸びる場合も多いわけで、
これは無視できない要素と思います。
また、選手は無観客の場合でも感染症対策として、
隔離される生活を余儀なくされるのは間違いなさそうです。
今まさに世界中で変異株が取りざたされているところで、
選手はさまざまな国から来るわけですから、当然の措置と感じられますが……。
しかしながら、外にも出歩けずストレスがたまり、
精神状態が落ち着かないまま結果を出すのは難しいのではないか、
と思ってしまいます。
日常生活でさえイライラしながら過ごすとさまざまなミスをしてしまうのに、
スポーツで競うとなったら、どれだけの影響が出てしまうのでしょうか?
こうしたデメリットについては解決策が見えていないのです。
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チケットの払い戻し可否は!?
2021年に入っても日本国内で緊急事態宣言が何度も発令される状況や、
世界でのパンデミックを鑑みても、新型感染症への不安は依然尽きません。
この状況下で観戦チケットを持っている人は、
困惑気味なことでしょう。
2020年にオリンピックが延期されたことで、
都合がつかなくなった人のために観戦チケットの払い戻し期間が設けられたことがありましたが、
現在までチケットを持っている人たちに対しても、
今後無観客開催となれば当然払い戻しの機会は設けられるようです。
2021年4月28日の五者会談で、
「もし今後新型コロナウイルス感染症の影響により組織委員会が観戦の機会を提供できなくなった場合は、別途払い戻しを実施する」との発言もありました。
さすがに会場には入れないのにチケット代は返されないとなると、
納得がいきませんから当然の対応だと感じます。
(ただし、有観客になった場合に感染症への不安からチケットを払い戻せるかは今のところ不明です)
ただし、オリンピックに観客を入れるかどうかの判断は6月なので、
そこからの対応となるでしょう。
目の前で競技を見たい人たちはやきもきする一ヶ月ですね。
6月までにウイルス感染が落ち着きを見せ始めるのを祈るしかありませんが……。
そもそもオリンピック延期が史上初のことでしたが、
もしオリンピックが無観客であればそれも史上初のことですし、
有観客であっても、万全の対策がとられた異例の開催となるでしょう。
「TOKYO2020」……いろいろな意味で歴史に名を残す大会となりますね。
以上、Nobieでした!
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