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今回は、ゴートゥーが感染拡大に関係ないのかあるのか調べていきます。
何かと悪者になっているゴートゥートラベル。
本当に感染拡大の要因になっていたのでしょうか?
早速見ていきましょう。
驚きの研究結果
今回、ゴートゥートラベルと感染者増大について論文を発表したのは、
常磐大学の栗田順子専任講師と国立感染症研究所の研究者たちです。
論文のタイトルは「Effects of the second emergency status declaration for the COVID-19 outbreak in Japan」で、
邦題は「日本におけるCOVID-19流行に対する第2次緊急事態宣言の影響」となります。
さて、注目の研究結果です。
今回の研究では、
天気や、人々の移動、感染者の推移の関係性を研究したところ、
「ゴートゥートラベルと感染拡大は無関係である」
とまとめています。
ここで鍵となるのが、
1人の感染者数が何人に感染させるかを示す「実効再生産数」。
これが下がると、
感染縮小へとつながると考えられています。
研究結果では、
緊急事態宣言が発令されると実効再生産数は下がりましたが、
ゴートゥートラベルの開始時にも、下がったというのです。
「ゴートゥートラベルが始まる!」と報道されたことで、
感染防止の意識が高まったという可能性もあるようです。
今回の研究では、
その他の側面からもゴートゥートラベルと感染拡大について調べていますが、
因果関係を示す結果は得られなかったとのこと。
この研究結果は、
感染拡大につながるおそれから散々批判されてきた、
ゴートゥートラベルの名誉回復につながるかもしれません。
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それでも再開は遠いゴートゥートラベル
2021年3月21日いっぱいで全国で緊急事態宣言が解除となりました。
これで、ゴートゥートラベル再開……!
と鼻息荒くしていた人たちには残念なニュースですが、
西村康稔経済再生担当大臣が「当面再開は難しい」とコメントしているように、
しばらくの間、ゴートゥートラベルは一時停止のままのようです。
「ゴートゥートラベルが感染拡大と無関係である」という今回の研究が確かならば、
すぐに再開という可能性もあったでしょうが、
論文が発表されたのはごく最近ですから、
こればかりは致し方ないのかもしれません。
今後のゴートゥートラベルは、割引の適用を平日に限定する案や、
隣接都道府県の旅行のみに適用する案などが政府内で出ているようです。
ただ、「観光業や旅行地の経済復興」という、
ゴートゥートラベルの大目的を果たすためには、
なるべく早く「一人旅のみに適用する」という暫定措置を取るというのは考えてもいいのではないでしょうか?
一人旅でも、旅行先でお金を使いますから、
経済的を回すことにはつながります。
そして、「ゴートゥートラベルが感染拡大と無関係」であることが確実になった後に、
「複数人の旅行でも適用」に移行すればスムーズなのではないかと考えます。
今回の研究結果は大きな意味を持っている
今回の研究は、これから査読(論文を第三者が評価、検証すること)の段階に入ります。
したがって、研究結果が客観的に「正しい」と見られるものになるには、
まだ時間がかかると見られています。
しかし、「ゴートゥートラベルを停止したから、感染拡大はおさまる」といった安易な考えへの警告として、
存在感を発揮してくることでしょう。
旅行が普通に楽しめる日々を迎えるためにも、
こうした研究の進行が今後も待たれますね。
以上、Nobieでした!
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