
今回は「東京都の緊急事態宣言の解除基準、目安を西村康稔大臣が発表し、
その数字がなかなか衝撃的だった件」について書いていきます。
2021年1月8日から東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の一都三県に
期間を1ヶ月間として緊急事態宣言の再発令が決定しました。
2020年4月7日にはじめて発令された緊急事態宣言。(5月25日に解除)
1年弱で再び発令されることになってしまいました。
さて、西村康稔経済再生担当大臣は、
宣言発令に先駆け、解除基準を衆議院の答弁中に発表しました。
どのような目安が示されたのか、早速見ていきましょう。
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多い?少ない?解除目安の感染者数
西村大臣が示した緊急事態宣言の解除目安は、
東京都であれば感染者が「一日あたり500人以下」
というものです。
調べてみると、東京都で一日の感染者が500人をはじめて上回ったのは、
2020年11月19日でした。(534人)
ここから2ヶ月足らずで一日2,000人を超すようになっていることを考えると、
この「500人以下」というのはすぐまた感染爆発を引き起こすおそれがあり、
基準人数としては多いのでは……。
と思っていたら同じようなネットの反応も多数ありました。
緊急事態宣言の解除基準は西村曰く1日の感染者500人とのことですが、これは第二波のピークレベル。GoTo再開などしたら再拡大必至です。それだけでもこの政府に対する信頼はない。
— Change the world ! (@GINKOUMAN) January 7, 2021
そもそもこの緊急事態宣言で本当に事態は収束するわけ?
時短って本当に効果あるの?
一旦全部閉めてしっかり補償すればもっと早いんじゃないの?なんで中韓ビジネス渡航は止めないの?
東京都で1日5百人以下で解除って基準も変だよね?
不信感しかない。
— ローマの平日 (@MOSikitaiDESU) January 7, 2021
緊急事態宣言解除基準の東京の陽性者1日500人って2ヶ月前のレベルなので、新たな対策なしでは2ヶ月後にまた宣言んになるのでは?>宣言解除後にGoTo再開を 自民調査会:時事ドットコム https://t.co/uw8rzMvEne @jijicomより
— Kaz (@kkzys) January 7, 2021
多くの人が、基準人数に疑問を感じているのと同時に、
再度の緊急事態宣言にうんざりしている様子がうかがえます。
これは菅政権や政治への嫌悪感、失望感の表れといえるでしょう。
今回の緊急事態宣言も医療体制の崩壊を再三にわたり指摘されて、
やっと重い腰を上げた形なので、
政府の感染症対策を褒める人はほとんど見当たりません。
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「500人」の根拠はあった
解除目安として、多いように感じる感染者数「1日あたり500人以下」ではありますが、
基準としての根拠はありました!
新型感染症には4段階の感染状況が示されていて、
ステージ1:感染者が散発的に発生
ステージ2:感染者の漸増
ステージ3:感染者急増
ステージ4:爆発的な感染拡大
というものです。
2021年1月初旬では最も悪い状況のステージ4ですが、
これがステージ3の段階まで下がるには
「1週間あたりの感染者数が10万人あたり25人を下回ること」
となっているため、
東京の人口に当てはめると「1日500人以下」ということになるのです。
感染状況の基準に照らし合わせると、
当てずっぽうではないことがわかります。
ただ……。
緊急事態宣言のその先には……
「500人以下」という基準が感染者数として多く感じられることと、
到底1ヶ月程度の緊急事態宣言では新型感染症を抑えるのは難しいということを、
国民がすでに察してしまっているので、
西村大臣が示した解除基準にも冷ややかな目が向けられています。
経済活動に重きを置いている政府が、
感染がおさまっていない状況であっても、
当初の予定を前倒しして、緊急事態宣言を解除することもすでに予想されており、
事態は混迷のさなかにあります。
2020年の緊急事態宣言の時より自粛要請などは緩めである一方、
宣言の有効性も疑問視される中、
新型感染症との先の見えない戦いに
国民は確実に疲弊しています。
明るいニュースが欲しいですね……。
以上、Nobieでした!
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