
今回は「選手村マンションの晴海フラッグへの交通アクセスや売れ残りの物件は今後どうなるのか」という記事です。
晴海フラッグの交通アクセスもあわせて調べていきます。
それでは、早速見ていきましょう。
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「晴海フラッグ」とは?
東京オリンピック・パラリンピック選手村の整備は、2016年にスタートしました。
場所は東京都中央区晴海。
晴海埠頭が近い、埋立地です。
大会中は選手の宿泊施設(選手村)として、
大会後はタワーマンションなどの住居地や商業施設になり、
オリンピックの「レガシー」となる予定です。
この住居地や商業施設群をまとめて「晴海フラッグ」と呼びます。
晴海フラッグには「誰もがあこがれ、住んでみたいと思える街」にするため、
3つのコンセプトポイントに基づいて開発が進められるとのこと。
- 多様な人々が集い、快適に暮らせる活気あふれるまち
- 地域のにぎわいを創出する店舗や生活支援制度など
- 子供からお年寄りまで誰もが憩い、楽しめるオープンスペース
誰もが住んでみたいと思うかは不明ですが、
海がすぐそこ、しかもオリンピックの選手村という「付加価値」も付いてきます。
憧れる人は多そうです。
大会後の分譲戸数は4000戸を超えるとのこと。
晴海の街を一変させるようなビッグプロジェクト。
PR動画からも、東京都の意気込みがうかがえます。
しかし、2020年のオリンピックは延期。
2021年の開催も危ぶまれています。
晴海フラッグの運命やいかに!?
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開発のゆくえは
さて、晴海フラッグはどうなってしまうのでしょうか?
結論として、オリンピック、パラリンピックの開催、中止、再延期に関わらず、
予定通り住居地や商業施設としての、開発・整備が進められることは間違いないでしょう。
約18haの広大な土地計画を全て覆すのは大変難しいことです。
しかし、問題は晴海フラッグの価値が下がること。
オリンピックが中止ではもちろん、再延期でも晴海フラッグが選手村として使われる可能性は、ほぼゼロとのことです。
となれば、選手村だったという付加価値はゼロに。
一説によれば2割程度価値が下がるという見立てもあるようです。
印象の問題もありますよね。
オリンピックの選手村というレガシーには華々しいイメージがつきますが、
「そんなこんなでオリンピックが開催されなかったので、
晴海フラッグは選手村予定だった、至って普通のマンションです」
という印象を好ましく思う住人は、ほとんどいないでしょう。
良くない印象がついた物件は避けられて当然です。
不動産賃貸用に買った人、買おうと思っていた人も続々手を引くのです。
人気が下がれば価格が下がり、売れ残ってさらに印象が悪くなるという負のスパイラルが起きます。
晴海フラッグが計画通り、華やかな場所として輝くためには、
オリンピックが開催されるかどうかがきわめて重要ということですね。
ただ、晴海フラッグにはまだ懸念材料があるのです。
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注目の交通アクセス
それは晴海フラッグの交通アクセスです。
「東京駅までわずか3km強」という宣伝文句を考えると、
交通の便が良さそうなのですが、実情はその逆です。
最寄り駅としては、
- 都営地下鉄大江戸線・勝どき駅
- ゆりかもめ・市場前駅
が挙げられそうですが、どちらも徒歩で約20分かかります。
とても交通アクセス良好とはいえないでしょう。
さらに勝どき駅は駅周辺にタワーマンションが多いことから、
平日の朝などは大混雑です。
(対して市場前駅はそこまでではないものの、ゆりかもめ自体の利便性があまり高くありません)
交通機関としては、残念な印象を持ってしまいます。
しかし、東京都もこんな不便な環境のままでビッグプロジェクトを進行するほど、
愚かではありません。
BRT(バス高速輸送システム)が、
新橋駅と晴海フラッグ間で運行予定なのです。

朝のピーク時は1時間に12本運行予定とのこと。
これで、晴海フラッグの交通アクセス問題も解消!
……とはなりません。
晴海フラッグの戸数を考えると、
1時間12本では全然足りないと考えられるのです。
オリンピックが開催されても、
交通の便の悪さは晴海フラッグに常につきまとう問題となりそうです。
分譲物件としては、これまでにない大規模なプロジェクトである、
選手村マンション群・晴海フラッグ。
その運命がどうなるのか、今後も注目が集まります。
以上、Nobieでした!
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